チャンステーマ楽曲分析 その1 中日チャンテ4


スポンサードリンク

チャンステーマと言えば、文字通り応援チームがチャンスの際に流れる特別な曲です。(チームによってはノーアウトランナーなしからも流れたりしますけど)

球場で応援しているファンの皆さんはチャンテをやりたい!と思ったり、相手のチャンテに恐怖したりするかと思います。

チャンステーマの間中はずっと音楽が鳴りっぱなしとなり、球場のボルテージも最高潮。

かなり盛り上がりますよね。




でもたまにありませんか?このチャンテそこまで盛り上がらないなあなんて思うこと。



盛り上がるチャンテと盛り上がりにかけるチャンテの違いってなんだろう?


その違いを1曲ごと楽曲分析をしながら考察してみたいと思います。




(試合序盤で使われやすい曲、大量得点時に使われやすい曲などの性格をもつ曲があったり、試合展開によって盛り上がる場面であったりそうでなかったり...と一概に何をもって盛り上がる曲と定義するのかは難しいのは承知しています。


が、あくまで音楽的な観点のみで、盛り上がるチャンステーマとはどのようなものかを分析していこうと思います)





ヒューイゴー!‼


盛り上がるチャンテかどうかは○○と○○が決める!

盛り上がりが最高潮に達するチャンステーマとそうでないものでは何が違うのかを考えるにあたってまず注目したいのが、

その曲の音域です。

応援歌を歌うときはみなさん地声ですよね?裏声ですと声量も落ちてしまいますし、そもそも男性が裏声を使って歌うような応援歌はありません。

そして地声のなかで出せる音域の中でも、高い音を出すにはエネルギーが必要です。



高い声は出しにくいと言うことは皆さんの経験上からもお分かりいただけるかと思います。




チャンステーマとはチャンスで歌うものですから、当然ファンも興奮している状態です。エネルギーが溢れています(笑)


興奮状態×高い音は非常に相性がいいように感じるように思います。





では実際に楽譜を見ながら確認しています。



下の楽譜は中日チャンテ4の冒頭部です。


f:id:bbpf:20171011171330p:plain





この曲は曲全体で6つの音から成り立っています。音域が極端に狭いわけではありませんが、使われている音が低いため、歌うことに対してあまりエネルギーは必要ないと曲であるといえます。

また女性は大変歌いにくい曲であることは間違いありませんので、最近の野球ブームで女の人が球場に来る機会が増えていることを考えると、全体としての音量が減ってしまうことにも繋がるように思います。




また盛り上がるチャンテのもうひとつの条件である音の跳躍がこの曲にはほとんどありません。


音の跳躍についてはまたの機会に触れますが、音が跳躍しない曲もまた、エネルギーを使わずに歌えてしまう曲なので、概して盛り上がりに欠ける曲が多いです。




よって少々チャンステーマとしては物足りない印象です。







チャンステーマ4



最近シーズン終盤のチャンテメドレーを聞いていて、中日のチャンテで唯一物足りなさを感じたのがこの曲で、初回に取り上げることにしました。






続きます。